いつもお世話になっております。
株式会社素材工房でございます。
神奈川県鎌倉市で工事中の新築工事現場に行ってまいりました。
私が行った時はちょうど弊社オリジナル商品の“貝てき漆くい”を左官職人さんが内壁に塗っているところでした。
完成直前の工事現場にもかかわらず、接着剤などから発生するいわゆる＜新築の匂い＞は全くせず、心地よい香りに包まれておりました。
以前、弊社の工事現場ではないところに行った際、弊社の工事現場では感じない匂いに少し戸惑いました。
弊社の工事現場ばかりに行っているので忘れておりましたが、一般的な工事現場はこのような匂いがするのだと思い出しました。
工事中は、基本的に換気をしながら作業を行うため、中に入れないほどではないのですが、お家が完成してからお引越しの日まで締め切っている場合が多く室内空気の環境はとても悪くなります。
数年前にW’PHIXZ-Able工法（揮発性有機化合物減衰工事）を依頼された現場で、２週間ほど換気されていない新築のお宅にお邪魔した時は、玄関を開けた瞬間の匂いを嗅いで少しめまいがしました。
W’PHIXZ-Able工法工事の前に簡易測定を行うと、今ままで見たこともない数値に驚きました。
近年、室内空気質への注目度が高まったことによって、各建材メーカーもある程度意識をして建材を作っていることから、新築のお宅でも驚くほどの数値がでることはなかったので、この測定の数値を見た時は衝撃を受けました。
お引越し前にも十分な換気をしておくことが望ましいですが、日程的に難しい状況の場合は、給気口を開放し、ブレーカーを落さずに２４時間換気システムを稼働させておくことはもちろん、キッチン・トイレ・お風呂場の換気扇もつけておくことで、室内の空気質が悪くなることをかなり軽減できます。
また、お引越し前だけでなく、旅行などで長期間お家を留守にする際も上記のように２４時間換気システムや換気扇を稼働させておくことをおすすめします。
最近では、以前のように＜シックハウス＞の問題がメディアなどで取り上げられることが少なくなったので、もう解決された問題と感じている方や、シックハウス症候群という言葉自体ご存じない方もいらっしゃいますが、現在でも弊社には＜シックハウス＞に関するご相談がたくさん寄せられます。
ご相談いただく方の中には、＜シックハウス＞という言葉を知ってはいたけれどまさか自分がなるとは考えても居なかったとうい方々がほとんどです。
それまで全くの健康体であった方でも、引っ越しや新品の家具を一度に大量に家に入れた時に突然発症したという話をたくさん聞いてまいりました。
発症をしてしまうと完治することが難しいものなので、できれば発症する前に真に健康的な住まいを提供しようと努力している工務店や設計事務所に工事を依頼してください。
小さなお子様は室内空気の環境にとても敏感です。
既にお子様がいるご家庭はもちろん、これからお子様が生れてくる予定のご夫婦にも、食べ物や着るものだけでなく「住む家の空気」も少し関心をもっていただけたら嬉しいです。
