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自然素材の特長

自然素材の住宅と共に暮らすにあたって

 天然住宅グループの自然住宅は、有害化学物質をできる限り排除して、自然素材を使用して建築しています。
 そのため、皆様が生活する中でも、有害化学物質を室内に取りこまない生活をお薦めします。 下記の項目は、皆様の健康と環境のため、無理のないよう、できるところから取り入れて下さい。
 お手入れと工夫する事を楽しみ、末永く『家』と『暮らし』を愛しんでください。

快適無垢材・くんえん乾燥木材

 無垢材のフローリングは、季節の違いで空気中の湿度により板一枚一枚が伸縮します。
 この特性により、さね部分(板の組合せ部分)がぴったりくっついたり、少しすいたり1年を通して動きます。

1.無塗装品(素地)

 普段の掃除は、ほうきや掃除機をかけるか、乾拭きする程度にしてください。
 汚れがひどい場合は、きれいな水で洗って固く絞った雑巾で拭いてください。
 素地フローリングのまま使用する場合は、塗装仕上げに比べて汚れが染み込みやすいですが、年月の経過と共に、陽に焼けたり人の油分でいい艶や色合いになってきますので、木材の変化を楽しむ事ができます。

 素地フローリングの汚れは、染み込みが浅い場合はサンドペーパーでこすって落とす事ができ、多少のへこみは、お湯や水で濡らすと完全にではありませんがへこみが戻ります(濡らしたまま放置しすぎるとカビの原因になりますのでご注意ください)。
 また、年月をかけてぬか袋で磨くと良い艶がでます。
 木材は、アルカリ性のものと反応すると黒く変色しますので、ご注意ください。
 すぐにお酢などの酸性のもので中和すれば多少は回復します。ただし、完全にもとには戻りません。
無垢フローリング

2.塗装品

■外部の塗装について
 日本のような湿気の多い気候風土の下では、正倉院や法隆寺のように何も塗らずに
 1000年以上長持ちしている建物もあります。
 湿度が高くなる環境で建築物の外部を塗装で覆うと、木が蒸れて腐ってしまう可能性があります。
 そのため、基本的には無塗装をおすすめしています。

 カビが生えやすい湿度の高い場所では「塩水」で洗うようにメンテナンスをされる方もいらっしゃいます。
 着色を目的に塗装をされたい方もいらっしゃると思います。
 その場合には【エコファンデーション】をおすすめしています。
 化学塗料よりも耐久性が劣るので、数年に一度は塗りかえる必要があります。


■床の塗装について
 無垢の木の調湿効果を考えると、無塗装のまま使い続けていただくのが一番ですが、床は肌に触れる機会が多く、木肌を保つ樹脂分が奪われがちで、汚れも付きやすい場所です。
 木肌の持つ樹脂分を補うためには、蜜蝋が主成分の【白木用ワックス】がおすすめです。こちらのワックスは、木に油分を補給しながら、汚れ落としの効果もあるので大変便利です。

 塗膜を形成するタイプの塗料は、水はじきがよく一見よさそうですが、メンテナンスの度に以前の塗膜の補修(サンドペーパーできれいに慣らして再塗装)をしなければならないので、とても手間がかかります。ワックスのかわりに、米ぬかの油分で床を磨くのもよいと思います。


■水まわりの塗装について

 キッチンや洗面・脱衣所など水回りへの塗装には、上記の【白木用ワックス】を2、3回塗り重ねるのがおすすめです。
 料理店のカウンターなど、水拭きする頻度が高い場所にも、そのようにして使っていただいています。
 ただし、水がかかった場所を放置しておくと白化してしまいます。白化してしまった場合は、アルコールをかけ良く拭き取ると汚れと一緒にワックスが落ちます。アルコールが完全に乾いた後、サンドペーパー等で下地調整し、木粉を良く拭きとり、再びエコワックスを塗って下さい。
 水まわりは、他の場所と比べメンテナンスの頻度を要します。

 そのほか、塗膜を形成しない【シンプルクリア】という塗装の上、【エコワックス】で塗装面の保護をするという方法も可能です。もちろん、無塗装のままという方も多くいらっしゃいます。


■広葉樹(栗など)の塗装について
 広葉樹などに塗装をすると、木目が強調されて重厚感が出ます。
 広葉樹の家具や木工芸品には【トフィークリア】がおすすめです。

 普段の掃除は、ほうきや掃除機をかけるか、乾拭きする程度にしてください。
 汚れがひどい場合は、きれいな水で洗って固く絞った雑巾で拭いてください。

 水拭きを頻繁にする場合は、塗装面も剥がれて素地の面が表れ、フローリングの表面ががさがさした感じになる場合がありますので、エコワックスでのお手入れをまめにしてください。
 エコワックスの表面が汚れてきたら、汚れた部分にアルコールをかけ良く拭き取ると汚れと一緒にワックスが落ちます。アルコールが完全に乾いた後、サンドペーパー等で下地調整し、木粉を良く拭きとり、再びエコワックスを塗って下さい。
 また、エコワックスをかけた木材に水等がかかってしまった場合、そのまま放置しておくとエコワックスが剥がれてきてしまう場合がございますので、できるだけ早く拭き取って下さい。
 万が一剥がれてきてしまった場合は、上記と同じように、メンテナンスを行って下さい。

内装壁・天井

1.貝てき漆くい・ドロプラクリーム

 左官壁は新建材に比べ、汚れを吸着しにくい傾向にありますが、埃が目立ってきた場合は埃を軽くたたいて落としてください。
 髪の毛程度のひび割れや木部との取合い部分が離れるなどの経年変化に関しては、補修した場合、却って補修跡が目立つ事が考えられますので、差し障りがない限り、そのままにしていただく事をお勧めします。

 小さな傷、汚れは消しゴムで軽くこすって落とすか、紙やすりを使って下地が見えないよう全体にぼかすつもりで慎重に削ってください。強くこするとかえって目立つ場合がありますのでご注意ください。

 欠けた部分は、補修材を少量ずつ適当な硬さに練って、指やヘラで詰めたりしてください。
 削った部分は他の壁面と光の反射の仕方が違いますので、色が違って見える場合があります。

 補修した部分は他の壁面と乾く時の条件が異なりますので、色が違って見える場合があります。 また、紙やすりが黒など濃い色の場合、その粉が壁面に残り色が着いたようになる場合もあります。
 なるべく他の目立たない壁面で試してみてから補修することをお奨めします。

2.快適クロス

 和紙クロスの表面は防汚加工や撥水加工をしていません。液状の汚れは染み込みやすいのでご注意ください。
 埃は軽くたたいて落とすか、湿らせた布などで軽く押えて取ってください。
 薄い汚れは、消しゴムで軽くこすって(布クロスは布目に沿ってこする)落とす事もできますが、布目がゆがんだり和紙の表面が毛羽立つ事がありますので、強くこすらないようにしてください。
快適クロス

建具

 ドアや家具の扉など無垢材で造ったものは、季節によって空気中の湿度により部材が伸縮します。この特性により、1年を通して扉全体が伸縮したり、さねの部分が動いたりする場合があります。
 扉の建付け・召し合わせの調整については、完成後1年経過させて全体を伸縮させてから調整する事をお奨めします。(全く開かなくなった場合はご連絡ください。)

 無垢材の建具の場合、木部に関しては基本的にフローリングと同じメンテナンスをしてください。 手垢の付きやすい箇所は、エコワックスで保護する方法もあります。
 (エコワックスを塗っておくと、汚れがワックスと共に落ちやすくなります。)

 使用している畳は、低農薬のわらを使用しています。畳表も低農薬のイグサを使用し、着色等もしていません。
 普段の掃除は、畳の目にそってほうきや掃除機をかけるか、乾拭き程度にしてください。
 汚れがひどい場合は、きれいな水で洗って固く絞った雑巾で目に沿って拭いてください。 汚れた水で絞った雑巾で畳を拭くと雑巾に着いた汚れが畳表の目に入りこんでしまいますので、ご注意ください。
 冬場、室内が乾燥する日が続いた場合は、細かい霧吹きで畳表に湿気を与えてあげて下さい。 1週間に1回程度で充分です。
 梅雨時期など、湿度が高い時期には、除湿機を使ったり、湿気がたまらないように扇風機をまわすなど、カビが発生しにくい環境を整える工夫をしてください。

 また、布団を敷いたままにしておくと、寝ている間にたまった湿気が畳から抜けず、カビ等の発生の原因になりますのでご注意下さい。
 使い始めて一カ月くらい経つと、新品だった畳もしだいになじんで落ち着いてきますが、極端に沈む場所がありましたら、交換をしますのでご連絡をください。
※防虫剤や殺虫剤には農薬系の薬剤が使用されていますので、使用しないで下さい。
※注意 低農薬のわら・イグサを使用し、着色・防虫・防カビ剤等の薬剤処理を行っておりませんので、一般的に流通している、薬剤処理を行った化学畳と比較しますと、カビ等が発生しやすくなっておりますので、湿気や虫の侵入等にはお気を付けいただきますようお願い申し上げます。

 着色・防虫・防カビ剤等の薬剤処理を行っていない自然素材を材料として使用している関係上、保証書等の発行は行っておりません。
 万が一、問題が発生した場合、こちらの施工に問題がある場合以外では、有償での補修・取替え、または処分となってしまいますので、ご了承下さい。
畳

自然栽培綿カーテン

【自然栽培綿とオーガニックコットンの違い】

自然栽培綿:過去一度も化学肥料、農薬を使ったことの無い土壌で化学肥料や農薬を使わず自然の恵みのみで栽培した綿、㈱素材工房で取扱っている『きなりの部屋』のカーテンは、中国の山東省の山奥で農耕機械を使わず人の手で栽培、中国での証明、日本の検査機関で残留農薬試験の検査を受けた商品を使用。

<特徴> 栽培では、農耕機械は一切使わず人力で作業しています。
自然栽培綿糸は、手紡ぎです。1日1m分の糸しか紡げません。 紡ぎのしぼりと撚りが特徴です。
吸水率が高く(中国綿、綿毛が短い) タオル、シーツ、ふきん、靴下など商品が多く、手織りと力織機【明治後半から昭和初期に活躍した織機】で織っています。
手織りに近く、通常織機の10倍以上の時間が掛かります。
 栽培では、中国山東省から土地を借り、生産では合弁工場をつくり農家、工場の社員の生活保障をしています。
究極のフェアートレードです。 栽培から生産まで自己責任で行なっています。

 自然栽培綿は、綿毛と綿油が生地を保護しています。洗うことにより、これらの自然のもつ本来の良さが減少します。洗濯は、出来ることならしないで下さい。お手入れは週に1,2度ハタキを掛けて埃を落とすだけで結構です。
※両面(外に面している方も)ともお手入れしてください。
 どうしても洗濯をしなければならない状態になってしまった場合は、やさしく手洗でお願い致します。
 洗剤を使用する際は、無添加洗剤、無化学物質洗剤をご使用下さい。
 洗濯後は、よく伸ばし、日陰干しして下さい。 干す時に縮みが気になったら、よく伸ばしてください。直射日光にあたると激しく縮む可能性がございますのでご注意ください。


オーガニックコットン:3年以上化学肥料や農薬を使わず、有機肥料を用いて栽培された綿。
任意団体の検査機関を作りオーガニック基準を設け基準以内の商品を認定し、オーガニックラベルを発行します。

 <特徴> オーガニックコットン糸は、紡績糸です。
 柔らかさが特徴で(アメリカ綿、綿毛が長い)、衣類、寝装関係の商品が多い。
 栽培者と生産者は別々。フェアートレード貿易商品。 手紡ぎの糸を使用しておりますので年中伸縮があります。
 湿気の多い日は伸び、少ない日は元に戻ります。日焼けしたものは元の色よりも白くなります。
 自然栽培綿の特徴である、綿の油分と手紡ぎによる綿毛が汚れを防ぎます。表面に付着するホコリを取るだけで洗濯の必要はなくなりますので、週に1~2度程、レースは表裏、ドレープは表をハタキを掛けるか掃除機で吸って下さい。
 どうしても汚れが気になる場合は、付け洗いかネットに入れてソフト洗いをして下さい。あまり強く洗うと油分がとれてしまいます。
 洗濯が終わりましたら陰干しをして伸ばして下さい。
 うっかり天日干しされた場合は、短くなりますので日が陰ったら表裏に霧吹きをして、水を染み込ませて伸ばして下さい。

キッチンまわり

 タイル目地は新しいうちに蝋燭で目地をなぞり、蝋を塗っておくと汚れ防止になります。
 換気扇は、使用した後熱いお湯で洗って絞った布で軽く拭くと、ひどい油汚れになりにくくなります。
 ひどい油汚れは、せっけん水に浸け置き洗いすると、わりと楽に落とせます。

浴室

 タイル目地は新しいうちに蝋燭で目地をなぞり、蝋を塗っておくと汚れ防止になります。
 カビを生えにくくするには、最後に使用した人は、石鹸糟のついている所などをお湯で流した後、冷たい水をかけて温度を下げ、換気扇や窓を開けて湿気を排出してください。
 (養分・湿気・温度の条件が揃うとカビが発生しやすくなります。)
 オレンジ成分から作られたカビ防止剤も販売されていますが、過敏症の方はオレンジの成分が合わない場合がありますので、ご注意下さい。
 オレンジ成分のカビ防止剤:「レンシア」(インターネット販売されています。)

防虫剤

 防虫剤や殺虫剤には農薬系の薬剤が使用されていますので、使用はできるだけ避けて下さい。
 また、天然住宅グループで使用している畳は、低農薬のわらに炭化コルク(コルクを燻煙したもの)を挟み込んだを使用(ご希望であれば藁のみの床にもできます)し、ダニなどを忌避(殺すのではなく、近寄れないようにする)しておりますが、農薬系の薬剤が使用されている防虫剤等を使用している畳に比べて虫・カビ等はつきやすくなっておりますので、きちんとメンテナンスを行っていただくようお願い致します。
 その他、衣服用の防虫剤も同様ですので、できるだけ使用を避けて下さい。

洗剤等

 食器・洗濯洗剤・シャンプー・リンス等の、合成洗剤に含まれる界面活性剤には、環境ホルモンなどの物質が含まれている危険性があるため、できるだけ石鹸の使用をお奨めします。
 その他、身の回りには整髪剤や芳香剤以外にも化学物質を含む製品がたくさんありますので、ご自分の体調に合わせて製品を選ぶ事をお奨めします。
浄

その他

 化学薬品に代わる防虫方法など、安全な住まい方の本が出ていますので、参考にして下さい。
 また、インターネットでもいくつか紹介されています。
 例) 「はしき家に舞い降りる」/カレン・ローガン(佐光紀子 訳)/集英社

御注意

 弊社の商品は全て一般的な化学処理や薬品処理は可能な限り行っておりません。
 ですので、一般的に流通している商品に比べ外部からの影響(虫、カビ等の発生)を受けやすくなっております。
 お住まいになられる方も換気や掃除等を行い、できるかぎり自然素材へ負担のかからないようお住まいいただきますことお願い申し上げます。

 (株)素材工房でも、上記のような事態が起こらないよう可能な限り努力しておりますが、木の反りや割れ、または防腐防カビ処理を行っていないことによる虫やカビ等の発生は、自然素材の特性上避けられない部分がございます。
 どうかご理解いただけますようお願い申し上げます。