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『くんえん乾燥仕上げ木材』開発中です!!



 いつもお世話になっております。
 株式会社素材工房でございます。


 今回は、現在開発中の商品についてお話させていただきます。


 弊社と株式会社サスティナライフ森の家(宮城県栗原市)で共同開発している『くんえん乾燥仕上げ木材』は、くんえん乾燥※後に機械で削り落していた部分をあえて片面だけ残し、仕上げとしてそのまま残すことでエンジング加工のような仕上がりにした製品でございます。

※くんえん乾燥:日本家屋の柱や梁が囲炉裏の煙で燻され、数百年の耐久性を持つ木材になることと同じような原理を木材の乾燥方法として取り入れたものです。低温で燻して乾燥させることによって木が持つ本来の強さ、美しさを最大限に引きだす乾燥方法です。


くんえん乾燥仕上げ木材 杉

 上記の写真は、弊社が主に使用している『 杉 』をくんえん乾燥仕上げで試作したものです。



 『くんえん乾燥仕上げ木材』では、 くんえん乾燥時の桟組と乾燥方法を少し変更しております。


 くんえん乾燥では、桟(隙間を作ってムラなく乾燥するよう乾燥釜に入れる前に木材と木材の間に入れる角材)の跡がはっきりを出てしまうので、桟の跡がたくさん出ているようでは仕上げ材とした場合に見た目があまり良くないのではないかという話になり桟の位置や組み方を調整していただき、乾燥方法も通常のくんえん乾燥よりキレイにくんえん乾燥の表情が出るようにしました。

 くんえん乾燥の面をそのまま残すことによって耐久性や虫の忌避効果などが上がるのではと予想しておりますが、実地試験を行ってデータをとっていくまではまだわかりません。
 試験結果は、後日ブログ等でご報告いたしますので楽しみにしていてください。
 

 まだ開発途中の製品ではございますが、今回試作した杉の『くんえん乾燥仕上げ木材』でしたらカットサンプルをお出しできますので、興味がある方は下記URLをクリックしていただき弊社HP内のお問合せフォームよりご連絡ください。


 <お問合せフォーム>


 





くんえん乾燥仕上げ木材 杉
右:くんえん仕上げ(表)
左:通常の仕上げ(裏)
くんえん乾燥仕上げ木材 杉
横からみた場合①
くんえん乾燥仕上げ木材 杉
横から見た場合②
くんえん乾燥仕上げ木材 杉
一番左の材の奥に桟の跡が見えます。通常のくんえん乾燥時と比べ桟の跡の数は半分ほどになります。
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