下岡ブログ
自然素材 ~漆喰壁と杉の床材のお手入れ~
先日、引渡間近の現場の掃除を手伝いに行ってきました。
堅く絞った雑巾で杉の床を拭いていました
漆喰壁の粉が下に落ちていたので一緒に拭き取り、ごしごし拭いていました。
すると・・・

床が真っ黒になってしまいました!!!
こりゃ大変!と、現場監督の大迫さんに相談
余裕の笑顔で
「クエン酸で落ちますよ!」





漆喰が付いてしまった濡れ雑巾で杉床材を拭いてしまうと、木が黒くやけてしまいます。
黒くやけてしまった場合は、クエン酸を使うとアルカリでやけた部分が中和され綺麗に消えます。
本を持って出かけよう2
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前回のあらすじ
GWに谷崎潤一郎「陰翳礼讃」を読み、美しいもの、光と陰を探しに家を飛び出した下岡さん!
彼女はどこへ行ったのか??
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光と陰とは??
美しいものは一体どこにあるのか??
今日は、日本建築についての光と陰に絞って探してみよう
辿り着いたのは
川崎市立「日本民家園」
そこは、様々なタイプの古民家が立ち並ぶ場所。
古いものは江戸時代中期に実際に生活していた民家をそのまま移築しています。
ここなら、電気もガラスもなかった時代そのままの生活が垣間見れる
谷崎潤一郎がいっていた光と陰がもたらす美しさがあるかもしれない
そして、とある一件の民家の中で出会った


美と云うものは常に生活の実際から発達するもので、暗い部屋に住むことを余儀なくされた
われわれの先祖は、いつしか陰翳のうちに美を発見し、やがては美の目的に添うように陰翳
を利用するに至った。
~陰翳礼讃~

とても美しい
紹介したこの家は、作田さんという方が暮らしていた家です。
作田家は、九十九里浜で鰯漁の網元で名主でもあり、今でも作田という地名が残っている程 の家。
鰯を干して農作物の肥料として販売をして生業をたてていたそうです。
鰯漁は地引き網漁で行われるため、沢山の人が協力して行います。
漁に出る為には男も女も合わせて沢山の人が協力して行われていました。
大漁の時は、全員に万漁と書いた半被が配られたそうで、働いた人には、男女身分、分け隔てなくみんなで祝い喜んだそうです。
メンバーが一丸となり、漁という一つのプロジェクトを成功させる為に努力する。
成功 したら全員で喜びを分かち合う!!
なんと素晴らしい!!
仕事は、一人ではできない!周りの協力があってこそ!
この家が栄えた理由の一つに、こういうところがあったのではないのかと思いをはせました。

他にもこんな家や、





小田急小田原線「向ヶ丘遊園」下車
南口から徒歩約13分
入園料 一般・・・500円
高校生・大学生(要学生証)・・・300円
65歳以上(要証明証)・・・300円
中学生以下・・・無料年間パスポート有

本を持って出かけよう
皆様は、飛び石連休だった今年のゴールデンウィーク、どのように過ごされましたでしょうか?
私は、特に予定は無かったので、前から読もうと思っていた、谷崎潤一郎「陰翳礼讃」
を読むことにしました。

建築から文房具、羊羹に至るまで、日本人が持っている美意識について書いている本です。
なかなか面白いです。
感化されやすい私は、読んでいるうちに、なんだか美しいものに触れたくなってきましまい、
気が付くと、本を鞄に入れ、美を求めて家を飛び出していました。
つづく・・・
こんにちは

ブログを週に一回更新する事になりました。
今まで何回もブログをやったことがありますが、全部3カ月も続いていません。
毎日続いている人ってすごいですね!
とりあえず、がんばりま~す