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本を持って出かけよう2

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前回のあらすじ



GWに谷崎潤一郎「陰翳礼讃」を読み、美しいもの、光と陰を探しに家を飛び出した下岡さん!



彼女はどこへ行ったのか??


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光と陰とは??





美しいものは一体どこにあるのか??






今日は、日本建築についての光と陰に絞って探してみよう





辿り着いたのは



川崎市立「日本民家園」



そこは、様々なタイプの古民家が立ち並ぶ場所




古いものは江戸時代中期に実際に生活していた民家をそのまま移築しています。



ここなら、電気もガラスもなかった時代そのままの生活が垣間見れる


谷崎潤一郎がいっていた光と陰がもたらす美しさがあるかもしれない





そして、とある一件の民家の中で出会った

陰翳礼讃
薄暗い部屋の中からみた、庭木が輝く光の美しさ



陰翳礼讃


美と云うものは常に生活の実際から発達するもので、暗い部屋に住むことを余儀なくされた

われわれの先祖は、いつしか陰翳のうちに美を発見し、やがては美の目的に添うように陰翳

を利用するに至った。

 ~陰翳礼讃~
日本古民家
この家は、梁のすごさにも驚きます
日本古民家
松の曲材を巧みに組み合わせています


大工さんなど家造りの仕事をしている人が見学に来ると、みんなで天井を見上げながら議論してしまうそうです


とても美しい


紹介したこの家は、作田さんという方が暮らしていた家です。


作田家は、九十九里浜で鰯漁の網元で名主でもあり、今でも作田という地名が残っている程 の家。
鰯を干して農作物の肥料として販売をして生業をたてていたそうです。


鰯漁は地引き網漁で行われるため、沢山の人が協力して行います。
漁に出る為には男も女も合わせて沢山の人が協力して行われていました。

大漁の時は、全員に万漁と書いた半被が配られたそうで、働いた人には、男女身分、分け隔てなくみんなで祝い喜んだそうです。



メンバーが一丸となり、漁という一つのプロジェクトを成功させる為に努力する。

成功 したら全員で喜びを分かち合う!!



なんと素晴らしい!!


仕事は、一人ではできない!周りの協力があってこそ!

この家が栄えた理由の一つに、こういうところがあったのではないのかと思いをはせました。

日本民家園
これが作田家の外観です。

他にもこんな家や、
日本民家園
こんな家
日本民家園
こんな感じの家や、
DSCN2353
こんな感じの家など、まだまだ見応えのある家はたくさんあります
日本民家園
そんな、建物がみられるのは、
川崎市立日本民家園

小田急小田原線「向ヶ丘遊園」下車

南口から徒歩約13



入園料  一般・・・500

      高校生・大学生(要学生証)・・・300

      65歳以上(要証明証)・・・300

      中学生以下・・・無料

      年間パスポート有 



一般の方、ワンコインです。
川崎市日本民家園
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