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自然素材一筋20年の実績

相根昭典代表 写真
 24年前、自然素材だけで家を造るアンビエックス一級建築士事務所(天然住宅グループ)を立ち上げました。


 いざ自然素材だけでの家造りを実践してみると、流通している建材に安全なものがほとんどなく、自分が理想とする

 健康で快適に暮らせる住宅

 を造ることがいかに難しいかわかりました。


 そこで、漆喰の材料を求めて石灰の産地や珪藻土の採掘現場を探し回り、有害な化学合成樹脂を混ぜないで施工できる漆喰壁を試行錯誤して、何種類も実際の住宅に使わせていただきました。初期の頃は塗りやすい配合にすると付着が弱く、頼み込んで塗らせて頂いたお宅では「朝起きると壁がなくなってました。」という電話が入ったりしました。左官職人の名人と呼ばれる方や化学者と共同研究し、20年経て様々な不具合を克服して、今や安定した品質を確立しています。


 壁紙では、でんぷん糊の配合から研究し、数種類のでんぷんを用途に合わせて使い分けています。


 塗料の開発では、当時ドイツが最も進んでいたので、自然塗料の研究所まで訪問し研究員と情報交換しました。
 それまで塗料は、「臭いを嗅ぐと中枢神経にダメージを受けて頭がクラクラするもの」と思い込んでおりましたが、開発途上で嗅ぐにおいは優しいもので、新鮮な驚きがありました。


 国産だけでは調達するのが厳しいので、世界中の安全な原料を吟味して使用する事にしました。食品の表面仕上げに使う材料や高級な化粧品や口紅に使われている素材など、高価ですが高い安全性能に惹かれて採用していきました。


 あらゆる素材の開発には膨大な時間を要し、ビジネスとしては厳しいものがありましたが、こういった素材で住宅を造れば心地よくて、体が安らぎ、安堵感に満たされるのは当然なのだと納得がしてゆきました。


 そういった素材で造られた住宅の建て主の方々の感想は

  『よく眠れる』
  『ぜん息がでない』
  『アトピーが改善された』
  『気持が落ち着く』

 など、嬉しい声で溢れるばかりでした。


 今もその言葉を励みに、様々な研究者や専門家にフィードバックし、より高い性能に改良を加えていっております。



 現在、ホタテの漆喰をローラーで施工可能にすることにより、材工単価を従来の漆喰に比べ大幅に安くする塗り壁材と、安全なカラー壁紙を開発中です。完成すれば今までの健康住宅にはない新しいデザインの空間を作り出すことが可能になります。


 今後も現在の位置に満足することなく、自然素材一筋20年の実績をもとに、一歩一歩前進しながら歩んでゆきます。