●概要
『善了寺 聞思堂は、地域コミュニティの活性化を柱に、地元戸塚で平和・環境・福祉の三分野を統合する環境文化活動を実践してきたNPO法人カフェ・デラ・テラと、宗教法人 善了寺との協働事業としてスタートしました。
東日本大震災と福島第一原発事故が勃発したのは、基本設計に取りかかって間もない頃。
善了寺とカフェ・デラ・テラは、ただちにお堂の建設そのものを東北の震災復興支援事業として位置づけ、使用するすべての木材を、被災した宮城県栗原市の「栗駒木材」に発注することを決定しました。東北の森とつながって、聞思堂に新たな命が吹き込まれたのです。
聞思堂の設計では「天然住宅」の相根昭典氏と「非電化工房」の藤村靖之氏に多くのアドバイスをいただきました。
経済効率最優先の社会が切り捨ててきた暮らしの思想、ゆるやかに循環するもの、ローカルなものとつながり直し、つつましく、美しい、エコロジカルなライフスタイルの創造をめざす「スローデザイン」は、両氏の豊かな知恵と優れた技術に出会って厚みと奥行を増しました。
太陽と、木とわらと土の力を借りてゆっくり呼吸する聞思堂は、3.11後を生きる私たちの魂が遊び、還っていくふるさと。地域とともに歩む「コミュニティカフェ」であり、命とつながる大地のお堂なのです。 』
(善了寺のHPより引用)
(善了寺のHPより引用)
現在は、環境文化NGO「ナマケモノ倶楽部」のメンバーが『cafe ゆっくり堂』として常時開放しております。
ストローベイル(藁)を断熱に使用し、土壁で仕上げているとても珍しい建築です。冬暖かいのはもちろんですが、土壁や木材が湿気を調節してくれるので梅雨時期でもジメジメせず心地良い空間となっております。
カフェとして楽しむことはもちろんですが、楽しいイベントをたくさん開催しておられますので、ぜひ参加してみて下さい!
そして、弊社の建材に直に触れて本物の自然素材の良さを味わっていただけたら嬉しいです。
●設計
大岩剛一 氏
建築家(一級建築士)。
建築家(一級建築士)。
成安造形大学造形学部教授。
「(有)ゆっくり堂」役員。
スローデザイン研究会代表
環境文化NGO「ナマケモノ倶楽部」メンバー
環境NGO「マングローブ植林計画」メンバー
●施工
●使用していただいた建材
オリジナルの蓄熱式温水床暖房システム(㈱アンビエックス考案)
ペレットボイラー『プロぺル』(トルコ製)