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無垢材の取扱いについて

当社で取り扱う無垢材は、天然乾燥もしくは、超低温の乾燥機で乾燥させた「呼吸する木材」「生きている木材」です。
納品直後に検品いただき、材料として不具合がなければ返品はお受けできませんので、施工中と実際の使用時には以下の点に十分に注意をしてお取り扱いください。
業者の方に施工を依頼される場合は、施工中の注意事項を、お客さまから業者さんにお伝えいただければと思います。

施工中の注意

(業者の方に施工を依頼される場合は、この内容を業者の方にお伝えください)

■とくに杉や桧などの針葉樹の材は、やわらかいのが特徴で、施工中に汚れやキズがつくことも多いのでご注意ください

■素材工房の木材は、「呼吸する木材」「生きている木材」です。施工中にキズがつかないようにカバー(養生)をすると、
 カバーする素材によっては木材の呼吸を妨げてしまいます。
 また、木材自身が湿度の吸収・放出を繰り返し、わずかに膨張・収縮しながら室内の温度・湿度環境を緩やかに
 調整しています。カバーのしすぎで、温度・湿度の調整ができないと、木が蒸れてカビが発生することもありますので、
 その点をご注意ください。

 一度発生したカビはきれいには落ちません。
 保管中・施工中にカビが発生しないよう、ご注意いいただきますようお願いします。
 保管中・施工中に発生したカビについては、返品交換の理由になりませんのでご理解ください。


■無垢材のフローリングは、季節の違いで空気中の湿度により板一枚一枚が伸縮します。
 この特性により、さね部分(板の組合せ部分)がぴったりくっついたり、少しすいたり1年を通して動きます。
 木の動きに対応できるような施工(接着剤で床を貼り固めないなど)をお願いしてください。

■素材工房では、安全な組み合わせで家を建築するというスタンスで、家づくりをしています。
 私たちの考えでは、床材の下地に合板を使わず、同じく無垢の杉板を使っています。
 そのため、床下からの空気の循環もあり、床材にとってはとても快適な状況になっています。
 施工業者さんの判断で合板を下地に使う場合には、床下からの呼吸は妨げられますので、
 施工中も、床上の換気を十分にしていただくようお願いしてください。


木材はアルカリ性のものと反応すると黒く変色しますので、ご注意ください。
 すぐにお酢などの酸性のもので中和すれば多少は回復します。ただし、完全にもとには戻りません。

使用中の注意

■普段の掃除は、ほうきや掃除機をかけるか、乾拭きする程度にしてください。
 汚れがひどい場合は、きれいな水で洗って固く絞った雑巾で拭いてください。

■素地フローリングのまま使用する場合は、塗装仕上げに比べて汚れが染み込みやすいですが、
 年月の経過と共に、陽に焼けたり人の油分でいい艶や色合いになってきますので、木材の変化を楽しむ事ができます。

■素地フローリングの汚れは、染み込みが浅い場合はサンドペーパーでこすって落とす事ができます。
 また、年月をかけてぬか袋で磨くと良い艶がでます。

■小さなキズやへこみの場合は、へこみのある箇所に熱いお湯を含ませてあげると、木が膨張し、キズやへこみが軽減します。

■最後に、経年変化で次のような現象が考えられます。
 ①建材の反り・割れ ②接合部(実部分)のスキ ③節の抜け ④色の違い・変化
 以上のような経年変化は無垢の材料には特有のものですので、返品交換は致しかねます。
 その点をご理解いただき、「生きている木材」としての経年変化をお楽しみいただきますようお願いいたします。
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